チーム全体で「プレス方針」を決める
プレッシングは1人の選手が走り回っても効果はほぼないと言っていい。
チーム全体が連動して初めて効率的かつ、効果的なディフェンスになる。
高い位置からプレスをかけるときは相手ペナルティエリア手前から寄せる、
逆に低い位置はセンターサークル付近となる。
チーム全体でどこからプレッシングするかという約束事を決めておくのが大事だ。
ボランチの役割は広い視野で、チームが決定した「プレス方針」に則って、
選手が行動しているかどうかのチェック行い、できていない選手には都度、
修正を促すこと。
監督・コーチは試合が始まると1人1人の選手に細かい指示を出すことは不可能だ。
ボランチがピッチ内では大事なコーチングを担うことになる。
ボールはどこで奪うのか
チームで連動して、プレッシングをかけることが大事だと述べたが、
プレッシングのかけ方にも注目する必要がある。
チーム全体で奪いやすい場所に相手を誘い込むことが重要。
奪いやすいところとはどこか。
相手チームのタイプにもよるが、基本的にはサイドだ。
パスをつないできたら、中から外へ締め出すようにプレスをかけ、
サイドの選手にパスが渡った段階で、素早く寄せる。
サイドはドリブルが得意な選手にとっては有効な場所だが、
パスの出しどころが限定されるので、スピードのない選手だと孤立しやすい。
複数で囲むのもいいだろう。
兎にも角にも、すべてはチーム戦術。
「プレス方針」を徹底しつつ、ゴールまでのイメージを描きながら、
チーム全員が目的意識をもって動くことがボール奪取の近道になる。