自分のいる位置を把握せよ

フィールド全体を認識

ボランチは自分がフィールドのどこにいるのかを正確に把握しなければならない。
「自分の位置?そんなの見失うわけないじゃないか」
と思うかもしれない。
だが、意外と把握していない選手が多い。

実際、ボールを追いかけたり、相手と競り合ったりしていると、いつの間にか自分の意図していない場所にポジショニングしていることが往々にしてあるのだ。

優れたボランチは常に自分のポジショニングを把握している。
それはフィールド全体における自分がいるべき場所を理解しているからだ。
「フィールドを空から見ている」と例えられる時がある。

優れたボランチはボールを持っていないときにもぼんやりしていることはない。
つまり常に周囲をよく確認している。
首を横振ったり、ディフェンスラインや他のミッドフィールダーともアイコンタクトで会話したり。

そうやって今、自分がどこにいるべきなのか。どこにいれば味方にとって助けになるか、敵にとって面倒か。頭をフル回転させているのだ。

常に正しいポジションを

どのポジションでもそうだが、ベストなポジショニングというのは試合中、常に変わっている。
だから、試合中ずっと「周りを確認する」ことを怠ってはならない。

当たり前だが、首を振って、敵味方問わず選手の位置を確認し、頭で考える。
それを試合終了のホイッスルが鳴るまで継続するのは楽じゃない。
本当にしんどい。

だが、チームの中心であるボランチは前(フォワードや攻撃的ミッドフィールダー)や後(ディフェンスライン)との中間にポジションしている。
味方への指示を出しやすい位置にいるということだ。

チーム全体が攻撃にしろ、守備にしろ、ストレスなく対応できるよう、的確な指示を送るためにもボランチが率先して「周りを確認する」のは必須だ。

ボランチは攻撃、守備の両面における本当の意味で「中心」だ。
誰もできないなら自分がやるしかない。